小説開始5年目と、新たな決意表明
4月下旬に小説を更新し、話数は107話になりました。
プロローグも入れると108話。執筆期間は5月29日で5年目を迎えます。
素敵な登場人物イラストを描かれるかげつき様。
WEB拍手を送ってくれる方。
そして読者の皆様に改めて感謝申し上げます。今回はもう少し詳しく昔を振り返ると同時に、今後の決意表明を。
すでに何度か創作雑記、ブログでも書いていますが、この小説はアメコミ映画の影響を強く受けています。
「アメコミ映画における、ヒーローと社会のつながりと力への責任」
「ヒーローも社会=世間のつながりから逃れられない!」
という、日本ではあまり描かれないシビアな面を描きたい。
そしてヒーローが権力を握った世界で、虐げられた人たちの反逆を書いてみたい。そんな気持ちから始まりました。
ネタバレになるので一番影響を受けた映画のタイトルは伏せますが、映画を見たのは2012年のこと。
翌年。私は諸事情で地元を離れ、1年ほど一人暮らしをすることになりました。
一人暮らしのアパートでふと、
「アメコミ映画の世界観を日本のヒーローに当てはめてみたいな」
と思い、ネタをいくつか書くようになりました。
やがて地元に帰ってきた後も、思いつくたびにネタを書き続けた。
世に送り出すつもりは、なかった。というか、送り出す勇気を持てませんでした。
載せる以上はきちんと完結させないといけない。
過去に書いた小説は全て途中で打ち切っていたので、きっと書ききれない。無理だ、と思ってしまったのです。
ネタを書き貯めながら、気になった映画をレンタルDVDやTVの洋画劇場で見たり、いろんな小説や漫画を読みました。
海外作品の容赦ない暴力描写(作品名はネタバレのため伏せさせていただきますが、敵にきっちり止めを刺す!描写が鮮烈なやつです)にものすごい衝撃を受けたり、剣舞の先生から厳しい指導を受けたり。ヒーローが幅を利かせる嫌な世界で、頑張って生きていく人のドラマを書きたい、という思いは強くなっていきました。
このタイミングで、とうとうヒデとドラクローたちの原型に当たるキャラクターが登場。
以前も書いた、
「ヒーローが威張り散らす日本で一人の男と宇宙人がショッピングモールでめぐりあって……」
というネタです。
この当時は海外作品の容赦ない暴力描写の影響が結構強く、ドラクローは火を噴いて敵を焼き尽くす、という描写も考えてました。エトフォルテの船内に数々のトラップを仕込み、ヒーローを誘い込んで次々と……なんてのも。
ボツにしましたが、例えばこんなワンシーンを考えていたのです。
ヒデ「じゃ、ここに落とし穴仕込んで、中にでっかい丸鋸を仕込んで敵を真っ二つに……」
ドラクロー「いいな、それ!やろう、ぜひやろう!」
タイガ「なら、オレこの部屋に溶解液仕込んで敵のスーツ溶かしたい」
ジャンヌ「あ、その溶解液私が調合するわ」
ムーコ「みんな~。そろそろお茶飲んで休憩しようよ~」
全員「は~い!」
いやもう。バイオレンスゲームの企画会議かと(苦笑)。
こういう感じのネタを、2018年ごろまで書いてました。
その後、令和元年台風と新型コロナウィルス流行、家庭事情のあれこれで身の回りが激変。
「この先さらに大変なことがあるかもしれない」
「やっておきたいと思ったことをやらないと、絶対に後悔する」
眠らせていた数々のネタを練り直し、2020年の秋から小説として書こう!と決心したのでした。
「バクマン。」(原作・大場つぐみ、作画・小畑健 集英社)をはじめ、創作関係のハウツー本を複数読み始めたのもこの頃です。
どうしたらドラマとして盛り上がるか?
ヒデたちの頑張りを、人間関係を描けるか?
ちゃんと書き続けられるのか?
真剣に考えるようになりました。そして書き始めたのが2021年の5月。
丸鋸を部屋に仕込むのはやめましたが、どうやって敵に立ち向かうか?をみんなで考えるシーンは残りました。第一部の後半がそれですね。
そして、敵にきっちり止めを刺す、という場面も残りました。日本のヒーローではあまり描かれない、ある意味では隠されている暴力の生々しい、痛々しい部分を出していこう、と。
5年目を迎えた今改めて思うのは、私生活の事情もあってですが、思い付きで突っ走らず、マイペースで考えてゆっくり考えて小説を書けるのは良いな、ということです。
第三部以降の展開は当初のネタから大きく変更になった点もあるのですが、最終的に物語にとっても、自分にとってもプラスになっていると思います。急いで慌てて書かない分、自分が納得のいく形で物語を、ドラマを描いていけることはとても幸せなことなのだと、最近実感しています。
とはいえ、あまりゆっくり過ぎるのも考え物。
5年目を迎えた今月、目標として、
「第四部を年度内(2027年3月)までには完結させる!」
と、決意表明しておきます。頑張る。