小説を一通り書き終えたあとがき的なもの その3

 第一部の終了から約1年で、小説の第二部を書き終えることができました。かげつき様のイラストの力で、場面を想像しながら書くのがとても楽しいです。
 日本のヒーロー物の展開として『日本人が異世界と行き来する』というのがあります。日本近海に異世界の国が顕現したらどうなるか?というのが、第二部後半から次回の第三部の話になります。
 人生で初めてファンタジー世界の様子を書いたのですが、魔術の仕組みを考えるのが大変でした……。
 『身体操法で元素を引き寄せて放つ術』としての魔術を考えるまでに、結構時間がかかりました。空手や中国拳法の型とか、日本舞踊の扇を使って風や花を表現する技法を参考にしています。
 
 中国拳法の話が出たので、本編のキャラクターの裏話を。
 小説のネタにできればと、時折動画サイトで格闘技や武術の動画も見ています。特にドラクローは徒手空拳のシーンが多いので、動作のイメージを練るためにボクシングや空手、中国拳法の動画は結構見ました。パンチ一つとってもいろんな打ち方があるんですね。
 ジャンヌは特に中国拳法のイメージが強く、槍使いになったのは動画やカンフー映画の影響がありました。蛇拳というのもありますし、カンフーの槍術のしなやかさがぴったりだ、と思い、ジャンヌの武器は槍になりました。

 第二部では地球人の仲間とのつながりや昔話を書いたことで、ドラクローたちの年頃(日本で言えば高校生、大学生的な)らしさを出せたかな、と思っています。過酷な状況ではあるけれど、そういう”らしさ”は大切にしたかったので、昔話の回とボイスチェンジャーの回は頭を悩ませつつ、楽しい雰囲気が出せるように頑張ってみました。
 エトフォルテでは時間に余裕ができると、缶詰工場こと孝洋がスマホに入れてる歌を仲間に聞かせていて、ドラクローたちも楽しんでいるみたいです。ボイスチェンジャー回でタイガたちがヒデにリクエストした曲がどんなだったか、ぜひ想像してみてくださいね。

 
 4月~6月はネタを練ることにし、小説は夏ごろから再開したいと思います。
 よろしくお願いします。

2023年04月01日