人物相関図を作りつつ、最初期の登場人物像を振り返る

 小説の登場人物や勢力が増えてきたため、表計算ソフトを利用し相関図(ネタバレあり)を作成しました。ここをクリックして画像表示します。
 生まれて初めてこういうのを作りました……。主要な登場人物を書いたらかなり細かくなってしまいました。見にくくてごめんなさい。

 相関図を作りつつ、ネタを練りだした頃を思い出すと、当初考えていた性格や出自が今とだいぶ違う登場人物がちらほら。
 以前も書きましたが、当初は
 「みんなで頑張ってヒーローに復讐するプランをあれこれ考えて、復讐する」
 という話だったので、好戦的な性格の登場人物が多かったです。
 各々の戦闘技能も違いました。最初期に思いついたエトフォルテの面々は『エトス』という概念がなく、皮膚を岩のように硬化させたり体内で毒液を分泌したり口から火を吹いたり敵の頭を丸かじりしたり……、と、肉体的な特徴をさらに強化して戦う描写を盛り込んでいました。何かの忍者小説みたいです。
 あと、ドラクローの頭には角があった。角は最終的に無くなったけど、うっかりプロローグに角について載せてしまい1年後に気が付いて削除しました。私のスットコドッコイ!
 そして最初期の威蔵は滅茶苦茶強かった……。日本刀以外にも『刃物』ならなんでも作れ、しかも遠隔操作ができるという超設定。
 「丸鋸刃を高速でぶん投げ、自在にコントロールして相手を斬り裂く」
 なんて、どっかの漫画みたいな技を使っていました。


 これ以上当初の登場人物像を書くと今の小説の雰囲気が壊れるので控えますが、私なりに登場人物を生み出すのに必死だったなあ、と相関図を見ながら感慨深いです(今も必死ですが)。
 「鬼の様に強くて傲慢なヒーローに復讐するんだから、それ以上の鬼を生み出さなきゃ勝てない!」
 こんな思いからドラクローや威蔵たちは生まれました。そこに、ドラクローたち宇宙獣人にアドバイスする日本の青年を、全力でついていかせるにはどうしたらいいか。
 考え抜いた末に青年ヒデは軍師になり、軍師の礎となる知識を授ける和彦が生まれました。
 「戦いの物語」を本気で考える親友の影響を受けて、蕎麦屋のTVでサスペンス劇場の再放送を見ながら、
 「僕だったらここできちんと片付けて証拠残さず完全犯罪目指すけど……。はっ、駄目だ駄目だ、犯罪者みたいなことを考えては!」
 とつい考えて焦っちゃう男、それがヒデ。すっかり親友の影響を受けています。鬼のような腕力はないけれど、鬼を倒すための「知識」を仕込まれ、知識を活かして策をあの手この手でみんなのために必死に考える。
 ヒデのこんなイメージが固まった時、まきなやマティウスたち知識・技術系の登場人物たちのイメージも固まっていきました。


 戦闘、知識、技術。皆の特技を活かして困難に立ち向かう。そういう話を書いていきたい。
 ヒーローへの復讐劇として考えていた話は、こんな感じで少しずつ変わっていき、今に至ります。

 

2024年06月03日