創作雑記

サイト管理人が創作活動について徒然と語る雑記です。

昔書いたブログ(日記)も残しています

創作雑記一覧

小説コーナーにイラストを3点掲載しました。

 イラストレーターのかげつき様に、このたび『SKIMA』にて小説の登場人物新たに3人をイラストにしていただきました。
 今回のイラストは順にマティウス、孝洋、ジューンです。 


 

イラスト製作:かげつき様(画像クリックで拡大。かげつき様のXはこちら。 SKIMAページはこちら。
※画像の無残転載・加工を禁じます。
 マティウスと孝洋は、十二兵団員の制服のアレンジを着用しています。
 マティウスの制服はスレンダーな体型に合わせて、ダンサーやフィギュアスケーターのようなきらびやかなアレンジが施されています。タイガいわく「姉のような兄」感が絶妙です。
 孝洋は青いバンダナを首に巻き、さらに第三部から使用している狙撃銃と予備弾倉を装備しています。ヒデをはじめ、多くの仲間と気軽に話している場面が多いので、気さくな漁師町の兄ちゃん感が良いです。
 ジューンは、身軽かつ丈夫なアウトドアアイテムに身を包んでいます。ハワイに移住した日本人が先祖で、日本のTVに出演した有名人。さらに南国のマリンスポーツインストラクターっぽくもある親しみやすさとしなやかな身軽さを、素敵なイラストにしていただきました。

 第三部も終盤戦に突入し、ブロン、フェアリン、デストロを相手にエトフォルテと王女様たちの死闘はさらに加速します。
 イラストになった3人の活躍にご期待ください。


 この場を借りて、イラストを製作いただいたかげつき様に改めてお礼申し上げます。
 ありがとうございました!

2024年07月02日

あらすじまとめと最新74話を追加しました。

 小説第74話を更新したほか、6/23にはあらすじまとめを追加しました。
 話もだいぶ長くなってきたので、各部が終わるごとに今後もあらすじまとめは追加していきます。

 ヒーローが当たり前のようにいて、異世界だって当たり前、という世界観で書いている「エトフォルテ防衛戦線ヒデ!」。
 クリスティア王国側の登場人物たちは、ネタを考え出した初期の段階である程度イメージが固まっていました。
 不思議な鉱石以外にもいろんな鉱物資源が採掘できる国が、もし日本近海に現れたら……。そんな国のイメージを最初に思いつき、登場人物の名前を鉱物や宝石から考えていきました。
 なので、クリスティア人の名前の大半は鉱物・宝石に由来しています。リルラピス王女は「瑠璃」「ラピスラズリ」を組み合わせて命名しました。バルテス国王は「玄武岩」を意味する英語「バサルト」が元です。パッさんことパズートは「トパーズ」が元ネタ。
 ……ただし、鉱物・宝石ネタは途中で尽きてしまって(苦笑)。途中から武器や特技をイメージした名前を人物につけるようになりました。
 その流れで命名したのが、アレックス・ヨキコット。
 アレックスは「ハルバート=斧槍」ということで斧を意味する「アックス」と、斧つながりで斧琴菊(よきこときく)を連想し、「ヨキコット」という苗字が決まりました。最終的に斧と菊のイメージから実家の職業(植木屋)まで決まってしまったという、多分「犬神家の一族」を読んでいなかったら絶対に生まれなかった登場人物です。
 ウィリアム・ナースノーは、弓の使い手「ウィリアム・テル」と「那須野与一」が元ネタ。ウィリアムは形になるまで結構苦労しました。アレックスとウィリアムは次回以降活躍の場面が増えると思うので、頑張って書いていこうと思います。

 

2024年06月25日

人物相関図を作りつつ、最初期の登場人物像を振り返る

 小説の登場人物や勢力が増えてきたため、表計算ソフトを利用し相関図(ネタバレあり)を作成しました。ここをクリックして画像表示します。
 生まれて初めてこういうのを作りました……。主要な登場人物を書いたらかなり細かくなってしまいました。見にくくてごめんなさい。

 相関図を作りつつ、ネタを練りだした頃を思い出すと、当初考えていた性格や出自が今とだいぶ違う登場人物がちらほら。
 以前も書きましたが、当初は
 「みんなで頑張ってヒーローに復讐するプランをあれこれ考えて、復讐する」
 という話だったので、好戦的な性格の登場人物が多かったです。
 各々の戦闘技能も違いました。最初期に思いついたエトフォルテの面々は『エトス』という概念がなく、皮膚を岩のように硬化させたり体内で毒液を分泌したり口から火を吹いたり敵の頭を丸かじりしたり……、と、肉体的な特徴をさらに強化して戦う描写を盛り込んでいました。何かの忍者小説みたいです。
 あと、ドラクローの頭には角があった。角は最終的に無くなったけど、うっかりプロローグに角について載せてしまい1年後に気が付いて削除しました。私のスットコドッコイ!
 そして最初期の威蔵は滅茶苦茶強かった……。日本刀以外にも『刃物』ならなんでも作れ、しかも遠隔操作ができるという超設定。
 「丸鋸刃を高速でぶん投げ、自在にコントロールして相手を斬り裂く」
 なんて、どっかの漫画みたいな技を使っていました。


 これ以上当初の登場人物像を書くと今の小説の雰囲気が壊れるので控えますが、私なりに登場人物を生み出すのに必死だったなあ、と相関図を見ながら感慨深いです(今も必死ですが)。
 「鬼の様に強くて傲慢なヒーローに復讐するんだから、それ以上の鬼を生み出さなきゃ勝てない!」
 こんな思いからドラクローや威蔵たちは生まれました。そこに、ドラクローたち宇宙獣人にアドバイスする日本の青年を、全力でついていかせるにはどうしたらいいか。
 考え抜いた末に青年ヒデは軍師になり、軍師の礎となる知識を授ける和彦が生まれました。
 「戦いの物語」を本気で考える親友の影響を受けて、蕎麦屋のTVでサスペンス劇場の再放送を見ながら、
 「僕だったらここできちんと片付けて証拠残さず完全犯罪目指すけど……。はっ、駄目だ駄目だ、犯罪者みたいなことを考えては!」
 とつい考えて焦っちゃう男、それがヒデ。すっかり親友の影響を受けています。鬼のような腕力はないけれど、鬼を倒すための「知識」を仕込まれ、知識を活かして策をあの手この手でみんなのために必死に考える。
 ヒデのこんなイメージが固まった時、まきなやマティウスたち知識・技術系の登場人物たちのイメージも固まっていきました。


 戦闘、知識、技術。皆の特技を活かして困難に立ち向かう。そういう話を書いていきたい。
 ヒーローへの復讐劇として考えていた話は、こんな感じで少しずつ変わっていき、今に至ります。

 

2024年06月03日

小説開始3年目!

 2021年(令和3年)5月に開始した小説「エトフォルテ防衛戦線ヒデ!」は、今月でとうとう3年目を迎えました。話数は現時点でプロローグを入れて74話。今年の4月~5月は私生活が忙しいため休みましたが、やっと5月下旬を迎えた今、第3部の戦い終盤までこぎつけました。

 WEB拍手を押して応援してくださる皆さま、いつもありがとうございます。
 私生活が忙しいため、6月以降毎月更新できるかわかりませんが、なんとか2024年中には第3部を最後まで書ききりたいと思っています。
 皆様、どうぞよろしくお願いします。

 

2024年05月26日

小説を書くときに気を付けていること。

 このサイトで小説を載せ始めてから、もうすぐ3年になります。
 ちょうど3年前。小説を書くのにいろいろ資料を集めて勉強していた時、「バクマン。」(原作・大場つぐみ、作画・小畑健 集英社)を読む機会がありました。
 主人公が友達とコンビを組み、少年ジャンプで漫画家を目指す、という話で、漫画=話の作り方について語られるシーンがふんだんに盛り込まれています。とくに1~5巻はバトル物を書くにあたり大切にしたいこと、を登場人物たちが語るシーンが多く、非常に参考になりました。
 諸般の事情により漫画が手元にないので内容はうろ覚えですが、3巻当たりでこんな教えが出てきます。

 「読者が見てわかりやすい世界を書くこと」
 「自分だけが楽しまず読者の気持ちを考えながら書くこと」
 「物語の山場と引きを大切に書くこと」

 ……私はきちんとこれらの教えを守って書けているでしょうか。改めて、よく考えないといけませんね。

 ただ、最初期に考えていた小説のネタよりは、良く書けているのでは、とも思っています。
 というのも、最初期のネタではこの小説、
 「みんなで頑張ってヒーローに立ち向かう」
 より
 「みんなで頑張ってヒーローに復讐するプランをあれこれ考えて、復讐する」
 という、復讐色が非常に強い話だったのです。
 まだヒデ(のポジションに当たるキャラ)は軍師と言うよりアドバイザーで、過去のいきさつからかなり厭世的になっていました。そこに、ヒーローにひどい目にあわされたドラクロー(のポジションに当たるキャラ)たちが出会ったらどうなるか。
 お話は否応なしに暗くなるし、バイオレンスな描写だらけになる。もう、バイオレンスなゲームあるいは映画の企画会議みたいなシーンばっかりになってしまって……。
 こりゃいかん、と。登場人物のバイオレンスを書くだけでは、人物の人生や覚悟を書くことにはならない、と判断し、ネタを考え直し、今みたいな形になっていきました。辛くて大変な状況だけど、みんなで前向きに笑って頑張れる話にしていこう、と。
 自己満足ではダメですが、仲間たちのつながりとか、背負っているものとかは、これからもきちんと書いていきたいと思っています。

 バイオレンスだけではいけないけれど、日本のヒーローものとの差別化を図りたかったので、戦闘シーンは最初期から考えていたバイオレンスな部分を残しています。
 体が傷つけば血は出る。スーツから火花が散って悲鳴を上げるだけでは済まない。私が読んできた小説や漫画などもそういうものが多かったので、バトルの描写は肉体感覚の痛々しさが伝わるような書き方をするようにしています。

2024年03月24日
» 続きを読む