小説を一通り書き終えたあとがき的なもの その2
第一部終了から約半年で、小説第二部の前半に当たる部分を書き終えました。
続きはまた書く予定ですが、しばらくはネタを練ることにして来年の年明けあたりに再開できれば、と思います。
3月以降の小説更新では、かげつき様に製作していただいた素敵なキャラクターイラストで、小説の世界がさらに広がりました。
ヒデが軍師服を初めて着る場面でのドラクローたちとのやり取り、面接試験でのまきな、アル、威蔵とのやりとりなどなど。ぜひイラストをイメージしてお楽しみください。イラストから生まれる新たな力は素晴らしいです!!
ここからは、5月以降更新した話を振り返って。
もしヒーローが実際にいて、世間に存在が認知されていて、しかも悪の組織が毎年絶えず現れる世界があったら。
そこで暮らす人はどんなことを思ってるんだろう。どんな生き方をしてるんだろう。
もしもそんな世界で、自分がヒーローと敵対してしまう状況になったら、どうすればいいんだろう。
この小説は、そんなことを想像しながら書いています。
だから、というのも変ですが、今年5月~9月にかけて書いた話の中で、想像に想像を重ねて苦労したエピソードは、第32話のチーフの説教シーンでした。
主人公のヒデとドラクローより、チーフの台詞が圧倒的に多くて長い。これは見てる人には読みにくいだろうな。そうでなくても説教だし。読み返して反省しきりです。もっと文章の書き方を考えねば。
ただ、チーフにも守りたい仲間や家族がいて、生活がある。大切なものを守るために、社会の摂理を受け入ざるを得ないんだ、というのは書いておかねば、と思ったので、ああいう形で書きました。
主人公と仲間、そして敵対者だけで成り立つ世界ではないから、そこに暮らす人との関係性を書きたかったのです。
あと第32話はドラクローの視点で進む話で、最初の下書きで彼は冒頭でスタッフ・深沢を怒鳴るだけでした。
イラストを思い浮かべながら推敲するうちに、単に激怒するのではなく
『怒りがあの大きな尻尾に来て、床に尻尾を叩きつけてスッタフたちがびびる』
『説教の後、暴言を後悔して尻尾がしょんぼりする』
という場面が生まれました。イラストの力から生まれた場面です。
少し間は空きますが、素敵なイラストの力をお借りして、小説をまた書いていきたいと思います。
お約束のフレーズですが、エトフォルテとヒデの戦いはこれからです!!