小説を書きました。
その昔、私はアメコミの実写映画を見に行きました。
ラストのネタバレになるためタイトルは伏せますが、ヒーローたちが地球の危機を救った!!という映像が報道され、街の人たちが興奮、感謝する一方で、犠牲者を悼む映像も映り、中にはこんな声が。
「ヒーローに責任を取らせるべきじゃないか」
「正直ちょっと怖くないか」
ヒーローに対し社会(世間)が「いかがなものか!?」という、1分足らずのこの場面が、ひどく私の中で印象に残りました。
このアメコミ映画のシリーズはその後も続き、世間の人がヒーロー=大きな力を持った異質な存在に「いかがなものか!?」と問うシーンが時折描写されていました。
もしヒーローというものが実際に身近にいて、怪物と戦っているのを見たとしたら、興奮や感動よりさきに「迷惑」とか「困る」「怖い」という感情が出てしまうのだろうな。ヒーローの頑張りをわかろうと思っても。
と、そのアメコミ映画シリーズを見るたびに思ったものです。
逆に、己の命がかかった状況で壮絶な危機を共有すると、立場や種族を超えて人はつながることができる、とも。
映画を最初に見てからずいぶん時がたち、その時思いついたネタを組み立て直し、書き始めたのがこの小説です。
日本のお約束ともいえるヒーロー、そして悪の組織が存在する日本に生きる元蕎麦屋の青年が、宇宙船の自警団の若者たちと出会い、戦いに巻き込まれます。
ヒーローが存在する日本で生きる人、それに巻き込まれた人のお話です。
少しずつ書いていこうと思います。