登場人物の名前のお話。
小説本編、60話を突破しました。
2021年から書き始めて、あと少しで3年目になります。ネタを思いついた当初(ショッピングモールで宇宙人が…という話)、ここまで書けるとは想像もしていませんでした……。これからも頑張って書きます。
さて、今回は登場人物の名前に関する話を。
あのネタを思いついた当時、エトフォルテ(思いついた当時は別の名前)側の登場人物を「干支(えと)」にちなんだ容姿にするのを早い段階で決めていました。エトフォルテ側の主人公として考えたのが、龍をモチーフにした熱血漢『ドラクロワ』。
実は最初期のネタでは、ドラさんことドラクローは『ドラクロワ』と言う名前だったのです。
エトフォルテのピンチに立ち上がる龍の力を持つ男、というのをまず考えて、そこからこんな連想を。
「戦いに立ち上がる人たち!といえば『民衆を導く自由の女神』。あの有名な絵を描いたフランスの画家って、『ドラクロワ』だったな」
昔の美術や歴史の授業を思い出して、
「エトフォルテを導いて戦う戦士の名前にピッタリじゃない?」
と、こんな感じで決まりました。同じフランスつながりで、「蛇(じゃ)」の女性が「ジャンヌ」になりました。この二人の名前はセットで決まりました。
その後いろいろ考えていくうちに、
「ニックネームが『ドラさん』になるなら、もうちょっと日本人ぽい名前にしてもいいかも……」
ということで、『ドラクロー』という名前になりました。某球団のマスコットキャラを思い出しまして(笑)。
で、ヒーローにひどい目にあわされた日本人側の主人公で、エトフォルテのアドバイザー(後に軍師という設定に変更)になる男『ヒデ』。本名「真稔秀春(しんねん・ひではる)」
上の名前は「干支→年賀状→新春→新年」と連想して「真稔(しんねん)」。
下の名前はひどい目にあわされたからヒデ……ではなく、ちょうどネタを固めかけてた時期に「明智光秀」が主役の歴史ドラマがやっていて、
「秀でている」
という意味と
「戦国武将って『秀』が入っている人が多い→バトル向けの名前!」
という判断で決まりました。最後に「新春」から一文字とってつけて「秀春(ひではる)」です。
その後もいろんな登場人物の名前を考えていくのですが、いやもう、「これだ!」という名前を考えるのは大変です。ほかの創作者の皆様はどうやって考えているのでしょう。自分の場合は、モチーフになった動物や登場人物の特技から連想したり、好きな小説や音楽にヒントをもらうことが多いです。
さすがにこの場で全登場人物の名前の由来は明かせませんが、最後にもう一人だけ名前の由来を明かそうと思います。
第二部から登場したジューン・カワグチ。『カワグチ』という名前はとある探検隊の隊長の名前からきています。
正確には、たまたまラジオから流れてきたこの探検隊の歌を聞いて、
「この歌面白いなあ!よーし!探検家の登場人物の苗字は『カワグチ』にしよう!ミ〇テリー〇ンター(TV番組「世〇ふ〇ぎ〇見」で世界を回る人たち)みたいな感じの女性で!」
と、ノリで名字と職業とイメージが一発で決まりました。
ジューンは最初期のネタで、ネットニュースの記者ではなく『探検家』として考えていました。いろいろあって『TV出演経験もあるネットニュースの記者』になりましたが、『カワグチ』という名前は残りました。タフなフットワークであちこちを巡る探検家のイメージが、活発な記者とピッタリ合う気がしたのです。