クリスティアの魔術大砲と魔術弓、エトフォルテの銃火器が、城壁に向かってくるミニトロの大群に発射される。
悪魔のような顔をしたミニトロが、何百体も魔術で吹き飛び、銃火器で穴だらけになる。それでもなお、恐れることなくミニトロたちは突き進み、城壁に到達した。
手のひらが吸盤のようになっている進化系たちが、城壁に吸盤を張り付け登り始める。
騎士グランがマイクで城壁全体に指示を出す。
「城壁に上がってくるものを最優先で仕留めろ!」
登ってくる進化系は、体も大きく防御力も高い。だが、エトスや魔術、銃火器がまったく通じないわけではない。それでも、登ってくる異形たちに騎士たちは恐れおののいた。
ヒデもグランに続けて、城壁にいる騎士たちにマイクで発破をかける。
「大丈夫!私達なら絶対やれる!」
言ったそばから、ヒデの立っている城壁の足元に、ミニトロがよじ登ってきた。
ヒデは恐怖を打ち消すように、さらに声を張り上げる。
「私達ならやれる!」
来てほしくなかったけど!あれだけみんなに見得を切ったんだから!
ヒーローを倒すための『ヒーロー撃滅指南書』なんてものも作ったんだ!軍師として逃げるわけにはいかない!
ヒデは拳銃を引き抜き、登ってくるミニトロに二発撃つ。
軍師になってからほぼ毎日続けていた射撃訓練の成果が出た。うち一発がミニトロの目に命中。黒く大きな眼球が潰れ、ミニトロが悲鳴を上げて落ちていく。
周囲の兵士や騎士が湧きたつ。
「軍師様、すごい!」
「俺たちだってやれるはずだ!」
そうだ。自分たちはやれるんだ!
ヒデもまた、過去を思い出し、自分を奮い立たせようとする。
「大丈夫!俺達ならやれる!」
和彦は映画研究部で、いつも言っていた。
ヒデの地元、風海町(かざみちょう)立中学校では、文化部の新規設立に最低4人必要だった。
発起人の和彦は小学6年生の時すでに、お笑い芸人を目指しているゲーム好きの登美山(とみやま 愛称トミー。非常におしゃべりなムードメーカー)、登美山の友人でカメラに詳しい一原(いちはら 愛称イッチ。将来は動画編集者になって儲けたいなあ、とのんびり語っていた)という二人の男子をスカウトしていた。ヒデは3番目にスカウトされた。
中学入学後に映画研究部は誕生。それから間もなく、和彦は格闘技好きな女子の大滝(おおたき 愛称オタキ。転校生で、キックボクシングの経験者)を見つけてスカウト。映画研究部は5人で本格的に活動を開始した。
さらに和彦は、ヒデも知らないところで映画に出てくれそうな役者及びスタッフ候補に声をかけまくり、脚本を見せて20人近く仲間に引き入れた。ヒデが殺人犯を演じる想定で、本人に許可なく書いた脚本を。
無許可は本当に勘弁してほしかったが、内容が面白かったのも事実。それ以上に、バトルやサスペンスに心血を注ぐ和彦に、異様な格好良さがあったのも事実だ。
「なんでそんなにバトルとかにこだわるの?」
入部してしばらくしたある日。部室でトミー、イッチ、オタキとともに、ヒデは和彦に尋ねた。
和彦は笑ってこう言った。
「俺、小学1年生の時にマジで死にかけてさあ。長いこと自宅療養してたんだ。気持ちもずいぶん落ちこんだ。学校休んでいる間、両親の映画やドラマのコレクション、ずっと見てた。主人公や仲間が命を懸けて戦う姿に励まされたんだよ。それで決めた。映画監督になって、命ギリギリと刻むバトルを描きたい。映画でお客さんを、あの頃の俺みたいに落ち込んでいる人を奮い立たせたい、って」
死にかけた理由は、教えてもらえなかった。
和彦はもともと東京の出身で、両親は東京の大手TV局に勤めていた。いろいろあって両親は千葉にある映像制作会社に移籍し、和彦は小学2年生の冬に風海町に両親と引っ越してきた。元演歌歌手だった和彦の叔父が風海町でカラオケスナックを営んでおり、叔父のツテで住居がうまく手に入ったらしい。
「目指すからには、俺はバトルやサスペンスの先人たちに恥じない知識と経験を手に入れる。二十歳を過ぎたら映画の勉強をしにアメリカ留学する。それまでにネタ帳で、悪党を一万人くらいぶっ飛ばしておかないと」
彼はそう言って、毎日ネタ帳に戦術や殺人トリックを書いていた。このことは映画研究部員どころか、すでに全校生徒が知っていた。毎日ノートにやばいことを書いている一年生がいる、と。
「一万人なんて、いつまでたっても終わりやしないよ」
ヒデがそう言うと、そんなことはない!と和彦は断言。
「一日“いっさつ”だよ、ヒデ」
「一日一冊、ネタ帳を埋めるってこと?」
「違う。一日最低一個は悪党を殺すネタを考える。だから一日“一殺(いっさつ)”。そうすれば一年で最低365人の悪党をぶっ飛ばせる。調子のいい時は2,3人やれるから、二十歳までに一万人は間違いなくいける。ほら、こんな感じでもう小学5年生のころから30冊は書いてる」
そう言って、和彦はやばいノートの中身を見せてくれた。
戦術のイロハや殺人トリック、この作品のあの戦闘シーンが好き、というネタが、イラストを添えて事細かにたくさん書かれていた。
ちなみにこの日のネタは、『ムカつく神様気取りに叩き込むチェーンソーの入射角は、どうあるべきか』。
和彦の字はそれなりに綺麗だが、イラストはマッチ棒人間に毛が生えたくらいの出来で、はっきり言って下手だ。
そして内容がやばい。暴力的な映画が大嫌いな人が見たら、気絶しかねないようなことばかり描かれている。
だが同時に、とにかく本気で戦いのことを覚えるんだ、という和彦の気迫が伝わってくる。
ノートから伝わる気迫にあてられ、ヒデたちはネタ帳を見入ってしまった。
すると、和彦に言われた。
「みんなにも、ときどきこのネタ帳を見せてやるよ」
「……いい、の?」
ヒデは、本当に見ていいの?という興味と、正直そこまでディープにやりたくないよ、という遠慮を込めて言った。
和彦は返事をポジティブに受け取ったらしい。満面の笑みを浮かべ、ノートをヒデに差し出す。
「とくにヒデ。お前は手練れの殺人犯を演じるんだから、もっと戦いのことを考えてほしい。TVでサスペンス劇場とか見るときも、犯人を反面教師にして欠点のないトリックとかを実行してやる!くらい考えないと駄目だ。なんなら主人公の刑事を暗殺したっていい」
これを聞いたお笑い芸人志望のトミー。心底楽しそうに笑う。
「新しい展開だなあ、おい。主人公を暗殺する犯人。ありだぞ」
カメラに詳しいイッチは不安そう。
「コンプラ的にTV放送大丈夫なの、それ?」
格闘技好きのオタキは少し考え込んでから、楽天的に言う。
「物語のつじつまを合わせて、最後バトルかラブシーンで盛り上げときゃ大丈夫でしょ」
ヒデは困ってしまった。
「善人の刑事が負けたら、勧善懲悪が成立しない。絶対つじつま合わないよ」
和彦は苦笑する。
「まあ、善人を負かしちゃいかんわな。これは極端な例え。とにかく、戦うことを本気で真剣に考えるんだ。俺も、みんなも。いい演技、っていうのは本気の演技。本気の演技ってのは、殺意とか闘争心がガチで画面から伝わってくるものなんだ。師匠もそう言っていた。」
和彦の師匠とは、風海町に住んでいる剣舞の老先生だ。昔は時代劇で殺陣(たて)指導をしていた、結構偉い人らしい。和彦は老先生から剣舞を学ぶ傍ら、演技指導についても学んでいた。
「俺は本気で目指す。みんなにも本気で目指してほしい。お客はその本気に必ずついてきてくれるから」
トミーとイッチ、オタキはやる気十分という体で頷く。
三人に対し、ヒデは率直に不安を吐露した。
「……僕はついていけるかな」
和彦は初対面で自分を役者向きと言ってくれたけど。自分には料理以外これと言った特技が無い。本当に演技なんてできるのか。
和彦は握り拳をぐっと突き出して言う。
「大丈夫!俺達ならやれる!」
「どうしてそこまで自信を持てるのさ?」
和彦はニヤリと笑う。
「俺は本気で、一緒に映画を作っていける仲間を集めた。本気の仲間が集まったと信じている。本気があれば何でもできる!ヒデ!俺はすでにお前の隠れた本気を見出しているんだぜ」
「それで断りなく、僕が殺人犯を演じるあの脚本を書いたの?」
「そうだ!」
滅茶苦茶だ!君は僕の何を知っているんだ!、とヒデは思う。
が、あまりにも堂々と振舞う和彦が妙に格好良く、これ以上言い返す気になれなかった。引き受けたのは自分の責任でもあるし。
そんなヒデの胸の内を察したのか、意味深長な笑みを浮かべる和彦。
「ほかにも理由はある。最後まで撮影に付き合ってくれたら教えよう」
それから約1年後。和彦は
「お前の繊細な部分が、自分のイメージした悪役にピッタリだったから」
と、きちんと理由を教えてくれた。滅茶苦茶な一方約束をきちんと守り、映画監督の責務に忠実な男であった。
今の自分、軍師ヒデの責務は、ヒーローからエトフォルテを守り、必要とあらばヒーローを倒すこと。
ヒデはエトフォルテに加わってから仲間と意見を交わし、約一か月で軍師としての能力を磨く一方、ある本を書いた。
『ヒーロー撃滅指南書』である。
ドラクローたちエトフォルテの戦術と、ヒーローを斬った神剣組の威蔵の経験。この二つの要素を、戦闘知識はあるが戦いの素人であるヒデが、分かりやすく解説する本だ。ヒデが和彦から教わった戦闘知識もふんだんに盛り込み、解説だけにとどまらず、実戦での応用も目指している。
今後のヒーロー対策を話し合った時、
「みんなに戦い方をわかりやすく伝える本を作れないか」
とドラクローが提案した。すると、
「ならば軍師が書いたほうがいい」
と提案したのは、威蔵。彼は言った。
「軍師は戦いの素人だが、知識が豊富で戦いに対する姿勢は本気だ。素人ゆえに、専門用語に頼らず分かりやすい文章が書けるはず。書くことで、軍師自身の能力も磨いていけるだろう」
分かりやすい文章が書けるかはともかく、自分の能力は上げていかねばならない。ヒデも同意し、早速『ヒーロー撃滅指南書』作りは始まった。
指南書はエトフォルテ語と日本語で作り、ジューンが仲間に加わる少し前に完成した。
ヒデはこの本を、クリスティア王国に5冊持ち込んだ。そして、リルラピス王女たちと初めて出会い、オウラムを襲った監督官たちを倒した後、指南書を王女と仲間たちに見せた。限られた時間ゆえ、騎士たち全員が本を読むことはかなわなかったが、すでに本の存在はクリスティアの騎士たちにある程度認識されている。
本気で戦おうとみんなに言った以上、自分も本気で軍師を演じてみせる。
ヒデは城壁を登ってくるミニトロに、再び銃を向けた。
同じ頃。
リルラピスとマスカレイダーに変身したブロン、改めマスカレイダー・フェイタルブロンは城を飛び出し、首都ティアーズの北部の湖周辺でさらなる戦いを繰り広げていた。
ティアーズ北部には、クリスティア王国の神ユルリウスの名を冠した『ユルリウス湖』がある。美しい湖の周囲には、人々が観光を楽しめるようレストランや土産物屋が多数軒を連ねている。
が、ブロンがユルリウス廃神を決め、さらに名前を『ブロン湖』と変更。これに抗議した店主たちは、ブロンたちに捕らえられた。恐れをなした残る店主たちは次々と店を閉めて、逃げ出した。湖の周囲は、もう半年近くゴーストタウン同然となっている。
さらに残っていたわずかな住民がデストロを恐れて避難し、完全に無人と化した観光地に、死闘を繰り広げるリルラピスとブロンは到達した。
フェイタルブロンの斬撃とリルラピスの魔術が飛び交うたびに、周囲の建物が、石畳の路面が砕けていく。
最初こそフェイタルブロンの攻撃と耐久性にリルラピスは焦ったが、次第に攻撃パターンを読めるようになってきた。
軍師ヒデが教えてくれた『ヒーロー撃滅指南書』。少ない時間で読めた内容は限られるが、日本のヒーローの行動の共通点を彼女は頭に叩き込んである。
『ヒーローの攻撃は確かに強力で殺傷性も高い。しかし武装の派手な効果音や起動音声、独特の構えから殺傷行動に移るまで、意外と余裕がある』
『ヒーローがオプションアイテムをいじりだしたら大技が来る前触れにして、こちらの攻撃チャンス。付け替えのスキを徹底的につくか、アイテムの特性に対抗できる攻撃を加える』
ブロンは大剣フェイタルザンバーの攻撃機能を切り替えるとき、属性をかたどったオプションアイテムを取り付ける。
炎型のオプションは、大剣の刃に超高熱を付与する。
竜巻型のオプションは、斬撃に連動して広範囲に強風を起こす。
稲妻型のオプションは、高圧電流をブロンの正面から扇形に展開する。
そしてオプションなしのフェイタルザンバーは、光の刃を飛ばす。
炎と稲妻、光の刃はやっかいだが、竜巻は風の魔術で対処できる、とリルラピスは判断する。風の魔術は高速ダッシュや大ジャンプなどの移動手段にもなるから、術発動までの時間がきわめて短く、手数を多く繰り出していける。
リルラピスは風の魔術を中心に攻撃を加え、合間に水と光の魔術を繰り出していく。突風によってブロンの手元を狂わせ、オプションの使用を封じ装甲を削っていくのだ。
すでに戦闘開始から、1時間近くが経過している。首都を覆う光の壁、広域結界の外側では、デストロが結界を破ろうと何度も巨大な拳をたたきつけている。破壊神の雄たけびと打撃音、ミニトロに立ち向かう城壁の戦士たち銃声や魔術の発動音が、絶え間なく首都全体に鳴り響いていた。
想像を絶する状況下でオウラム、採掘場と戦い続けたリルラピスの肉体は限界に近い。だが仲間を本気で守ろうとする意志が、肉体的疲労をなんとか抑え込んでいる。
一方のブロン。マスカレイダースーツから供給される薬の力を借りて肉体的疲労を軽減しているが、戦闘が長引くことで精神的に疲労し始めたようだ。
「おのれえええ!」
オプションを思い通りに使えないことに、ブロンがいら立ちの声を上げる。近くの建物の壁に八つ当たりし、殴り壊した。
リルラピスは状況をもう一度分析する。
周囲の建物を巻き込んで国民に申し訳ないが、ブロンを確実に倒す魔術を発動するには、どうしてもユルリウス湖に移動する必要があった。こちらの手の内を悟られずに、少しずつ湖に誘導していかなければ。
ブロンがフェイタルザンバーを構えて突進する。リルラピスは大きく跳躍し、放置されたレストランのバルコニーに退避した。
が、ここで思わぬ事態が起きる。
着地した瞬間、ばりっ、と嫌な音。足元が崩れる。リルラピスの左足がバルコニーの木製の床にはまってしまった。
放置されたことで建物が傷んでいたようだ。これを見たブロン、地上でフェイタルザンバーを構える。
「終わったな!」
足を抜くより、ブロンの追撃のほうが早い!
リルラピスが焦りと絶望を覚えた直後、矢が飛んできてブロンに命中。そして爆裂した。
炎の魔術弓から放たれる爆裂矢だ。放ったのは、近衛騎士ウィリアムがリルラピスの援護に送った八人の精鋭たち。城から追いかけ、やっと二人にたどりついたのだ。
「王女様を助けろーっ!」
援護に入った騎士たちは、再び爆裂矢でブロンを撃つ。
だが隙をついて動きを止められても、ほとんどダメージにはならない。重厚な騎士甲冑を思わせるマスカレイダースーツには、それだけの防御力があった。
ブロンが騎士たちに向き直る。
「死ね、雑魚ども!」
爆裂矢をものともせず、ブロンが駆け出す。そして稲妻型のオプションをフェイタルザンバーに取り付けようとする。
急いで屋根から足を引き抜いたリルラピスは、瞬時に次の行動を選択する。
援軍に来たみんなはブロンの能力を知らない。高圧電流で殺されてしまう!
迷いはなかった。リルラピスは風の魔術を発動し、フェイタルブロンに向かい跳躍。フィギュアスケーターのごとく高速回転しながら、オプションを握るブロンの左手を力いっぱい蹴りつけた。
蹴られたオプションが明後日の方向に飛んでいく。
リルラピス自身、風の魔術でその身に突風をまとっている。人魚姫を思わせるドレスを飾る布が大きくはためき、ブロンの視界を一瞬ふさいだ。
「こしゃくな!」
ブロンが装甲に覆われた太い腕を伸ばし、リルラピスをつかもうとする。巧みな足さばきで距離を取りつつ、ロッドでブロンの腕を叩きのめすリルラピス。一連の動きは、大気中の光の元素をかき集めて一気に解き放つ、光の魔術のための攻防一体の型。熟練者は魔術機構によって動作を一部省略できるが、型通りに動くことで相手を叩きつつ、より多くの元素を大気中からかき集め、高威力の魔術を発動できる。
リルラピスは美しくかつ力強くクリスティアロッドを振り、ブロンの腹部めがけて光の魔術を発動。
「シャイニングスピアーッ!」
閃光とともに、光の槍がブロンの腹部に放たれる。
本来なら分厚い金属塊をも貫通する威力を持つ、シャイニングスピアー。これで決着がつくならば!リルラピスも覚悟を決めて放った高威力の魔術だった。
マスカレイダー・フェイタルブロンの肥満体は、周囲の建物を巻き込んで大きく吹き飛んだ。
が、すぐに立ち上がった。ゴールドとメタリックレッドに彩られた重厚なスーツは、一部が熱で黒く変色したものの、致命傷には至っていない。変身をつかさどるベルトも壊れなかった。
ブロンが激しく憤りながらも、その頑丈さを誇る。
「やってくれたな!だが、この最新鋭のマスカレイダースーツは打ち破れぬぞ!」
そしてブロンは、豪快さを見せつけるように胸を張る。
「今の魔術がお前の全力か?残念だったな!」
こちらに突き刺さる殺気に、リルラピスは内心おののくも、好機ととらえる。
これで叔父上の狙いは援軍から私に向いた、と。
「叔父上。ならばさらなる全力をもってお相手しましょう。ついてきなさい!」
「上等だ!」
リルラピスの挑発にブロンは乗ってきた。援軍を放置し、ユルリウス湖に向かうリルラピスに追いすがる。
今度は私が叔父上を誘導し攻勢に転じる番。この戦いに決着をつける魔術は、決まっている。そのためここに戦いの場を移したのだ。
決着は我が国の魔術、そして生命の象徴たる水の魔術で!