エトフォルテ防衛戦線ヒデ! 第三部あらすじまとめ

 第三部 誰よりもほとばしる心の力で

 第48話
 マスカレイダー・ノーザンライトこと、現ヒーロー庁防衛対策部長 七星は、エトフォルテ墜落から今に至るまでヒーロー庁庁舎に泊まり込み、必死に仕事をこなしていた。
 疲労のあまり机で眠りこけ、ヒーローになったばかりのころを夢に見る七星。昔を思い出しながら、エトフォルテのせいで治安が悪くなった、と雄駆名誉長官が声高に叫ぶ現状に、強い違和感を覚える。
 そこに、天下英雄党の甘坂統制長官が、朝食のパンを差し入れにやってくる。甘坂に仕事を手伝ってもらいながら、七星は雄駆の最近の言動について話し合う。
 甘坂は武智まきな行方不明事件に触れ、
 「名誉長官は、博士とロボをやましいことに使おうとしたのでは?」
 と指摘する。七星は反論するが、心の中では名誉長官への不信が膨らみ始めていた。

 同じころ、クリスティア王国では、エトフォルテとリルラピス王女たちが、ブロンとユメカムコーポレーションにさらなる戦いを挑もうとしていた。

 第49~52話
 オウラムを襲ってきた監督官を撃退した翌日。
 ドラクロー率いるエトフォルテの増援部隊が、オウラムに到着する。
 ドラクローはリルラピス王女に、叔父であるブロンに戦いを挑む覚悟を尋ねる。
 現状では遺言状の偽造を証明する証拠は無く、また父バルテス国王の暗殺を示す証拠もない。それでもリルラピスは、
 「今の叔父上のやり方を認めるわけにはいきません。国の伝統を壊して、土地を、心を他国に売り渡すようなやり方を認めたくない。だから逃げない。負けたくない!!」
 と、国民のために戦う覚悟を示す。ヒデたちは王女に共鳴し、ともに戦うことを誓う。
 その直後地震が起きる。リルラピスはブロンと戦う前に、北部にある採掘場に向かい地震の発生を食い止めたい、と語る。
 そして、採掘場にまつわる恐ろしい現状と伝説を語り始めた。


 採掘場では、天然の魔力鉱石『クリスティウム』が採れる。が、クリスティウムは採掘場の地下に眠る古代の破壊神『デストロ』を封印するためのものでもあった。
 バルテス前国王をはじめ、クリスティア人は採掘場周辺を木々で覆い『聖域』とし、デストロを封じ続けてきた。しかし、欲に狂ったブロンがユメカムコーポレーションの力を借りて聖域を開発。大規模な採掘によってデストロの封印が弱まり始めているというのだ。
 さらに恐ろしいことに、採掘に従事している者の大半は、復興支援のために日本からやってきた者たちだという。これを知ったヒデたち日本人は驚き、復興支援を志していた孝洋はショックで泣き出してしまう。
 ブロンと戦う前に採掘場を解放し、捕らえられた人たちを助けたい。リルラピス王女のまっすぐな願いに、エトフォルテは全力の協力を申し出る。

 同じころ。
 オウラムを襲おうとしていたブロンの増援部隊は、ヒデたちが考え抜いた策によってトンネル内で立ち往生。グラン・威蔵・カーライルらに叩きのめされ、捕縛される。
 ヒデは増援部隊に見せかけた偽部隊の戦闘映像をブロンに見せ、オウラムへの攻撃が成功したように見せかけた。これで採掘場解放のための時間は稼げる。いよいよ次は採掘場だ。

 第53~55話
 リルラピスは幼いころ、国立魔術学院入学前ひどい不安に襲われていた。
 いずれ王になる者として、強くなれるのか。
 リルラピスに母は言う。
 「秘訣はね。武力で勝てなくても、負けない強さを身に付ければいいの」
 「誰かの笑顔のために、皆の言葉に耳を傾け、皆と頑張る。そんな強さを、王様は持っている。それが戦いの場でも、力になる」
 やがてウィリアム、アレックスらとともに研鑽を重ね成長していく最中、魔王軍の襲撃でクリスティア王国は地球に転移。リルラピスは母をはじめ多くの国民を失ってしまう。
 地球での暮らしに不安を覚える中、父バルテス国王は言った。
 「君の母の、そして私の妻の負けない強さは、優しさや愛をあきらめないことだ」
 「武力はもちろん必要。でもそれだけじゃあ駄目だ。人に優しくあること、人を愛することを忘れないでくれ」

 「魔術は心で放つものなり。魔力は心の力なり。人の心に限界無し。ゆえに魔術に終わり無し」
 リルラピスは両親の言葉と魔術師心得を胸に、仲間たちとともに立ち上がる。


 ヒデとドラクローは、リルラピスとともに採掘場解放のために動き始める。
 採掘場に向かう道中、カーライルはハッカイに
 「なぜヒデたち日本人の仲間をちゃんと名前で呼ばないんだ」
 と問う。ハッカイは、ヒデをどうしても信用しきれない、とこぼした。
 エトフォルテ墜落直後、陸に向かいマスカレイダーと戦って死亡したスレイとハッカイは、友にして好敵手であった。スレイがエトフォルテ人よりはるかに弱いヒデを頼みにしたことに、ハッカイは納得しきれていない。そしてヒデがいつか逃げるのでは、と思っていた。
 カーライルはそんなハッカイの態度を寂しく思い、
 「オレたちにはないあいつの強さを認めて、ちゃんと名前でヒデを呼んでやってくれ」
 と頼むのであった。


 同じころ。
 エトフォルテではタイガとマティウスが、ユメカムの監督官が身に着けているスマートウォッチの性能を解析していた。
 装着するだけで、ヒーロー並みの運動能力と防御力を与えるすさまじい代物である。このウォッチには、かつてマティウスの同僚が組み込んだ危険な機能『バーストモード』は組み込まれていないという。
 マティウスはバーストモードの危険性を語りつつ、ユメカムで起きた悲劇をさらに詳しく話す。
 ユメカム専属のヒーロー武装研究者 掘徒出流(ほると・いずる)が、外部から呼ばれたマティウスに嫉妬した。バーストモードの取り付けをめぐり、一度はマティウスが多数決を勝ち取り、バーストモードを却下した。
 だが掘徒はマティウスの留守中に上層部を丸め込んで多数決を覆すと、バーストモードを試作品に取り付けてテストを強行。試験装着員の女の子たちを死なせてしまう。そしてユメカム上層部は、外部からきたマティウスにすべて責任を負わせ、刑務所送りにしようとしたという。
 タイガはユメカムの凶行に身を震わせると同時に、エトフォルテのために懸命に頑張るマティウスを気遣った
 

 第56~59話
 ヒデたちは採掘場を見下ろして現状を確認。解放のための戦略を練る。
 ユメカムの監督官とブロン派の騎士、そしてフェアリン・マイティ(久見月巴)がいる中、どうやって作業員たちを救い出すか?
 近衛騎士のアレックスは、
 「久見月巴を味方につけ、内と外から採掘場を攻める」
 という作戦を提案する。巴には説得の余地があるというのだ。
 夜、巴を呼び出し、リルラピスとアレックス、そしてドラクローとヒデは、巴がユメカムに協力する事情を知った。


 4年前。格闘技大会のドーピング検査で失格した巴は1年間の公式戦出場体処分を受けた。
 悪の組織がばらまく超常違法薬物、略して超薬が蔓延する日本では、ドーピング検査が非常に厳しい。意気消沈していたところを夢叶統子と素薔薇椎奈にスカウトされ、フェアリンになった。
 そして2年前、復興支援が縮小したらやめようと思っていた矢先、統子たちに
 「私たちの許可なくやめるなら、違約金を払ってもらう」
 と脅され、泣く泣く従わざるを得なかったという。
 ヒデは、統子たちがドーピング検査の時点から巴の加入を仕組んでいたと推測。初めから仕組まれていたなら正当な契約とは言えず、違約金を払うことはない。ドーピング捏造の裏側も調査する、と巴に言う。リルラピスもフォローに入ると、巴は採掘場解放を手伝う、と約束してくれた。

 エトフォルテに残っているタイガ、ジャンヌ、マティウスらは、万が一破壊神デストロが目覚めた時の対策として、主砲を安全に撃つ作戦を、技の部主任のリーゴから提案される。
 さらにヒデから依頼された巴のドーピング検査捏造については、礼仙兄妹が超薬についていろいろ教えてくれた。情報解析担当のモルルは礼仙兄妹の話をもとに、ジャークチェインでドーピング検査捏造業者を探すことにした。

 採掘場のふもとにある街ガネットでは、ブロン派の騎士たちが首都から緊急用務で派遣された部隊を迎え入れていた。
 ガネットの司令が一人の騎士を迎え入れると、騎士は突如日本刀を抜き放ち、司令に降伏を要求。騎士は変装した威蔵で、部隊はリルラピス・ドラクローらと別行動をとったグラン・孝洋たちだった。
 採掘場解放のために、着々と準備を進める仲間たち。決戦の時はきた。


 第60話~第67話
 採掘場での決戦当日。
 朝から大雨が降ったせいで、敵を朝の体操直前に攻撃する、という計画は修正を余儀なくされる。
 作業が雨上がりの昼からになると巴から情報が入り、ヒデたちは戦いに備える。
 が、雨上りとともに昼を迎えると、想定外の事態が発生。
 採掘場にヘリが3機やってきて、増援の監督官と夢叶統子(ゆめか・とうこ フェアリン・ジーニアス)と素薔薇椎奈(すばら・しいな フェアリン・エクセレン)がやってきてしまったのだ。さらにふもとの街ガネットにも、ブロンが放った増援の騎士たちが襲い掛かる。
 統子と椎奈は寝返った巴を脅迫し、
 「今からリルラピス王女とエトフォルテを私たちと一緒に攻撃するなら、違約金をチャラにしてあげる」
 と迫る。巴は葛藤の末、これを拒否。命を懸けて作業員を守ると決意し、フェアリン・マイティに変身する。
 その決意を見届け、採掘場に秘かに潜入していたアルと近衛騎士ウィリアムたちが、敵に襲い掛かる。採掘場解放戦の火ぶたは切って落とされた。


 採掘場で、ふもとの街ガネットで、己の覚悟をかけてユメカムとブロン派の騎士たちに立ち向かう仲間たち。
 劣勢に追い込まれる監督官たちを、退避したヘリの中から見つめるユメカム研究者の掘徒は、バーストモードを搭載したスマートウォッチの改良版“マークⅡ”を遠隔操作で発動。さらにマークⅡを装着した監督官たちの動きを強制コントロールする暴挙に出る。
 一方、作業員宿舎に到達したヒデたちは、ブロン派の騎士を射殺する日本人作業員“ハンジ”と仲間たちと遭遇。ジューンのとりなしでハンジたちは協力を申し出る。宿舎内で強制労働の証拠を捜索するヒデとジューンは、ユメカムが採掘場で働かせる日本人を集めるため偽広告をばらまいていたと知り、戦慄する。


 採掘場での戦いはマークⅡを装着した監督官の猛攻を受けるも、次第にエトフォルテとリルラピスたちが優位に立ち始める。
 追い詰められたフェアリン・ジーニアスは、坑道内部に向かって光の魔術を叩き込んだ。破壊神がいるなら、目覚めてみろ、と。
 この邪悪な所業に応えるように、とうとう300メートルに達する巨大な破壊神・デストロが目覚めてしまう。
 未知の力で浮遊するデストロは光合成で体力をみるみる回復し、光線を放って採掘場を消し去ろうとするが、マイティの命がけの攻撃で光線は上空にそらされる。マイティは直後、巴の姿に戻って神器をドラクローに託すと、デストロに叩き潰されてしまった。
 巴の死に歓喜するデストロは、大量の粘液混じりの汗とともに小型の怪物『ミニトロ』を生み出し始める。もはや手に負えないと判断したドラクローとリルラピスは、撤退を宣言。
 自らが呼び覚ました災厄に恐れをなしたフェアリン・ジーニアスとエクセレンは、機動兵器フィオーレに乗りこんで逃げ出してしまった。


 ヒデたちはユメカムのヘリパイロット、舞上(まいじょう)を捕らえ、ヘリを一台確保することに成功。ヘリと車両で採掘場から脱出する。
 脱出した者達を追って容赦なく迫りくるデストロとミニトロ。ガネットで捕らえたブロン派の騎士たちは、命がけでミニトロの数を減らそうと立ち向かい、壮絶な戦死を遂げる。
 脱出の最中、リルラピスが教えてくれた。
 デストロは太陽の下で活性化し、夜は身体を硬化し動かない。ご先祖様たちは雨や曇りの日を狙って戦ったという。
 味方となってくれる街エラルメに到着し、なんとか迎撃態勢を整えたエトフォルテとリルラピスたち。が、ここに来てさらに事態は悪化。カエルのように鈍重だったミニトロが、犬のように俊敏な姿に進化してせまってくる。さらにミニトロは進化し、城壁をよじ登り始めた
 せまりくるミニトロの大群に追い詰められていく仲間たち。とうとうデストロが浮遊しながら目前に迫った時、日没がデストロたちの動きを止めた。
 ヒデもドラクローもリルラピスも、仲間たちも安堵するが、これで終わりではない。
 夜が明けたら、再び破壊の雄たけびがうなりを上げる。
 
 
 第68~69話
 エラルメの街で、今後の対策を急ぎ考えるエトフォルテとリルラピスたち。
 魔術機構師のエイルは必要な武装を選別しながら、バルテス国王たちと防衛対策を話し合った日々を思い出す。お手軽なヒーロー武装に多くの者が心奪われていく中、伝統的な魔術で祖国を守ろうとするバルテス国王とリルラピス王女を、エイルは信頼していた。
 選別の最中、エラルメの住民から手紙を受け取るエイル。その内容に凍り付く。


 ドラクローが採掘場で手に入れたスマートウォッチについてマティウスと話し合いを終えると、調べ物をしていたヒデがハンジと連れて戻ってくる。ハンジは自分を仲間にしてくれ、と言って聞かない。そこに威蔵が戻ってきて、ハンジの素性が明らかになる。
 ハンジこと奥山半次はかつて神剣組に所属し、威蔵率いる二番隊の運転手だった。威蔵が半次を推薦し、ヒデとドラクローは協力を認める。すると半次は、採掘場で知り合った仲間を紹介した。
 車両整備師の細井こと“ヒョロ”は、クリスティア王国各地にある車両整備基地から車両を調達することを提案。リルラピスたちの許可を得て、車両確保作戦が始まった。


 そして、デストロとブロンをどうするかの話し合いが始まった。
 採掘場でこちらの動きが読まれていたことに、ブロンがスパイを潜り込ませたのでは、とみんなが気にするが、リルラピスは仲間を信じ、スパイはいない、と言い聞かせる。
 デストロがフェアリン・マイティを執拗に狙った様子を見たヒデは、
 『エトフォルテがいる海上にフェアリンがいる、とデストロに思わせおびき出し、主砲で仕留める』
 作戦を提案。変身アイテムのティアンジェルストーンが発する電磁波に似せた通信電波をエトフォルテが放ち、海上におびき寄せて体内の再生核を破壊する、ということで方針が決まる。
 問題はブロン。これに対しヒデは、
 『ブロンの夕食に毒を盛る』
 と、強引な毒作戦を突如提案。作戦内容をドラクローとリルラピスだけに説明すると言い、仲間たちを会議室から退出させてしまった。


 第70~72話
 会議室から退出後、エイルはエラルメの街を飛び出し、ブロンの近衛騎士ステンス・ガンデイスンに再会する。ステンスは首都ティアーズに潜伏していたエイルの弟ライトを捕らえ、リルラピスたちの情報を流せ、と要求してきた。
 弟を助けるためにエイルは、デストロ対策とブロンに対する毒作戦を明かしてしまう。
 卑劣なステンスはエイルを捕らえると、バルテス国王の死がブロンによる毒殺であったこと、その毒を調合するためにエイルの後輩たちを実験台にして死なせた、と悪行を次々と暴露。ヒーロー武装の斬れ味を体で味わえ、と、エイルの服を斬り裂き高笑いする。


 一方。逃げ出した夢叶統子と素薔薇椎奈は、クリスティア王国山中で立ち往生していた。
 きらきらと輝くヒーローの力を手に入れたのに、このまま終わりたくない。
 日本のヒーロー社会における輝かしい立場と力と幸せを愛する二人は、ヒーローであるために強引な手段を取り続けた。だが今、エトフォルテとリルラピス王女のせいですべてが台無しになろうとしている。
 自分たちの立場と力を守るには、強制労働の証拠を消し去らないといけない。
 統子は、証拠隠滅の作戦を思いつく。


 そして翌朝。日曜日
 夜明けとともに、エトフォルテはデストロをおびき寄せる誘導電波を発信。デストロはエトフォルテに向かい進行を始める。ドラクローたちは無数にばらまかれるミニトロを倒しながら、進路上の住民を避難させ始めた。
 同じころ。
 エイルとライトを捕らえたステンスが、従者とともに首都ティアーズに到着。ステンスはエイルから仕入れたリルラピスたちの動きをすべてブロンに報告してしまう。
 ブロンはこれで身の安全を確保できた、と安堵し、リルラピスとバルテス前国王への不満と怒りを吐露する。魔術を捨て去り、日本のようなヒーローの国にクリスティアを変える。ブロンは自分が新たな国の夜明けをつかさどることに胸を躍らせた。
 が、それほど時間もたたないうちに、なんとリルラピスたちが軍勢を率いて首都ティアーズにやってくる。城内の者は次々と寝返ってしまい、さらに妻のイリダが風呂場で気絶したと聞き、大混乱するブロン。
 リルラピスと軍師ヒデが目の前に現れ、ブロンは叫ぶ。何をやった!と。
 ヒデは言い放つ。
 「教えませんよ」


 第73~76話
 話は昨夜にさかのぼる。
 ステンスに斬り刻まれそうになったエイルは、間一髪でウィリアムとアルに救助されていた。作戦を明かしてしまったと後悔するエイルだったが、毒作戦はヒデがついた嘘だった。
 ヒデはエイルの様子がおかしかったのを見て、偽の毒作戦を提案。スパイを捕らえていた。
 再度ブロンへの対策を練る仲間たち。エイルは、ステンスの偽物を仕立てて自分と弟を連れて行けば、ブロンは毒作戦を信じて油断する。そのすきにリルラピスが首都に乗り込み、市民を味方につけ制圧する作戦を提案する。仲間の中で髪の色と体格が一番近いヒデがステンス役に選ばれる。皮マスクとボイスチェンジャー、そしてエイルによるすさまじい演技指導で、ヒデはステンスを演じる羽目になる。
 さらに、ヒデの護衛としてアルを同行させ、幻惑魔術の使い手であるブロンの妻イリダを風呂場で行動不能にする作戦も決まった。ブロンはステンスの報告で自分の身の安全が図られた、と高をくくっていたが、すべてヒデたちの計画通りだったのだ。


 玉座の間でリルラピスと対峙したブロンは、息子アミルが死んだのに、兄バルテスにはリルラピスが生きていたこと、自分の意見が否定され、国民がバルテス達を支持するのが許せなかった、と怒りをむき出しにする。
 リルラピスは暴論で心を折られかけるも、パズートをはじめ仲間の励ましで立ち直り、言い放つ。
 「今は、この心が私の、いいえ、私たちの武器です!」
 魔術でクリスティア王国を守り続ける決意を固めたリルラピスたちに、追い詰められたブロンはさらなる闘志をむき出しにする。ヒーロー庁から贈られた変身アイテムで、大剣を駆使する仮面のヒーロー『マスカレイダー・フェイタルブロン』に変身。ブロンは“強さ誇示ムーブ”で仲間のビル・センシュードを勢い余って殺害すると、リルラピスを仲間から引きはがし一対一に持ち込んでしまう。
 このタイミングで、最悪の緊急事態が発生する。
 エトフォルテに誘導するはずのデストロが、首都ティアーズに進路を変えてしまったのだ。ドラクローはヒデに通信を入れ、
 『フェアリン・ジーニアスとエクセレンが、機動兵器でデストロの前に現れ、ティアーズに飛んで行った』
 と告げる。
 ヒデはフェアリンたちの思惑を予想し、口にする。
 デストロをティアーズに誘導し、攻撃させ全滅させる。さらにデストロを放置し、エトフォルテをも攻撃させる。ユメカムが犯した過ちを、デストロに証拠隠滅させる気なのだ、と。


 最悪の証拠隠滅とデストロの進行を食い止めるためには、ティアーズに来るフェアリンを倒して神器を回収し、もう一度デストロの注意を誘導電波に向けるしかない。仲間たちは覚悟を決めて行動を開始する。エトフォルテではタイガが、仲間を信じ主砲発射の準備を進める。
 ティアーズに同行したジューンは、やってくるフェアリンたちを撮影し、悪行の一部始終を世に報じるための準備を始めた。


 第77~83話
 せまりくるデストロに緊張感が高まる中、誰かが口にした『死亡フラグ』がきっかけで、ティアーズを守る防壁に募ったクリスティア騎士たちは大混乱に陥ってしまう。
 グランから騎士の説得を頼まれたヒデは、リルラピスの言葉を引用し
 「全力で、本気で、逃げずに戦おう!死亡フラグ、ブロン、デストロと!何があっても自分の心を、魂を手放すな!私も前に出る!」
 と、最前線に出ることを宣言。ユメカムのスマートウォッチで防御力をヒーロー並みにあげたとはいえ、最前線の戦闘は初めて。
 もはや後には引けなくなったヒデは、自分がパニクって逃げたら殴ってほしい、とハッカイに頼み込んだ。


 首都ティアーズを守る広域結界が発動され、首都全体が光の壁に覆われる。
 デストロを誘導したフェアリン・ジーニアスとエクセレンは、脱出できなくなったことに慌てる。そこに、近衛騎士のウィリアムとアレックスが到着。
 ジーニアスとエクセレンは己の悪事を語り、ウィリアムたちを半殺しにして脱出経路を聞きだしてやる、と宣言。二対二の戦いが始まる。戦いの様子は、ジューンがドローンを駆使して録画していた。フェアリンたちは気付いていない。


 とうとう、光合成で力を蓄え、タマネギ型に膨らんだデストロがティアーズに到達。
 広域結界の攻撃機能でエイルが攻撃を加えるも、デストロは結界にヒビを入れ、ミニトロを際限なく送り込む。防壁で徹底抗戦を開始するヒデたちだが、しだいに追い込まれていく。
 次々に弾薬や矢を失い、エネルギーを酷使したアルが動けなくなってしまう。ヒデはミニトロと戦う最中防壁から転落しそうになるが、ハッカイがそれを食い止めた。


 一方。フェイタルブロンと戦いを繰り広げるリルラピスは、首都北部のユルリウス湖に戦場を移す。エトフォルテでヒデが作った『ヒーロー撃滅指南書』の内容にヒントを得て、湖の水を利用した最大限の水の魔術を発動。フェイタルブロンを強烈な水流と水圧に巻き込み、戦闘不能に追い込んで勝利する。


 フェアリン・ジーニアスは自分を撮影するドローンの存在に気づき、始末しようとするも孝洋の機転で阻止された。アレックスは巴のドーピング検査偽造をジーニアスに問い詰めるが、ジーニアスは
 「ユメカム人材部に闇業者選びを任せた」
 と言い、それ以上は知らないという。
 悪事を繰り返し巴の心を追い詰めておきながら、謝って許しを請うジーニアス。怒るアレックスは彼女をハルバートで斬殺した。


 フェアリン・エクセレンはウィリアムを追い詰める。援護に入った騎士たちとジューンは、決死の覚悟でウィリアム反撃のチャンスを作り出す。
 反撃が功を奏し、ウィリアムはついに逆転する。死に際のエクセレンに、
 「素薔薇大臣を“パー”にするために何をやった?」
 と聞くが、恐慌をきたすエクセレンは答えない。
 しまいには
 「私たちの若さもパパのパーも、あああ……のことを知られちゃった!」
 と、自分たちの若さ維持と“パー”の関係性を明かしてしまい、泣き叫ぶ。もはや情報を得られないと判断したウィリアムは、エクセレンを矢で射殺した。
 このあと、ジューンが言う。
 エクセレンは最期に
 「みのこと」
 と言ったようだ、と。これは何を意味するのか。


 広域結界を殴りつけるデストロは、ついに結界を大きく破壊。内部に向かって光線を放とうとする。
 結界制御室に到着したリルラピス、そして手つなぎで魔力を注ぎ込むクリスティア国民たちの魔力によって結界は高速修復され、さらにデストロを大きく弾き飛ばす。
 デストロは結界に向けてとうとう光線を発射した。エイルが光の腕を形成し受け止めるが、魔力が足りない。限界を超えて倒れそうになったリルラピスを、駆け付けたウィリアムとアレックスが支える。
 リルラピスは最後の力を絞り出した。
 「ほとばしれーっ!!!」
 押し返した光線はデストロの上半身を吹き飛ばした。が、再生核を壊せず致命傷には至らない。魔力を使い果たしたリルラピスたちは倒れ、広域結界は消滅してしまう。
 再生したデストロは、頭部を吹き飛ばされた影響で思考がリセットされ、再び誘導電波を感知し動きはじめる。リルラピスたちの奮戦は報われた。
 首都に残る大量のミニトロを倒すべく、駆け付けたドラクローたちが戦闘を開始する。ムーコとジャンヌが秘密通路を通って城壁に到達し、負傷者の安全も確保された。
 ハッカイはヒデを名前で呼び、頑張りを称える。


 そしてデストロは、ついにエトフォルテの目前にやってくる。
 タイガはデストロを重力操作で空中に固定し、膨らんだ腹部の中心にある再生核を主砲で破壊する作戦を決行した。
 一度目の射撃で腹部を貫通するも、再生核を壊しきれない。だが事前の話で第二射に備えてある。タイガはさらに出力を上げて第二射を放った。
 デストロの全身が、そして再生核が主砲から放たれる光線で焼き尽くされ、消滅。デストロ消滅に伴い、ミニトロは次々と活動を停止。
 仲間たちは、決戦の終結と勝利を喜んだ。


 第84~85話
 デストロ撃破から二日後の火曜日。
 エトフォルテの仲間たちはリルラピスたちとともに、ブロンと最後の決着をつける場に立ち会う。
 ブロンはリルラピスへの憎悪をぶつけ、かつて面倒を見てやったグランにリルラピスを殺すよう指示するが、グランは断固拒否。国の伝統や王室の掟に背く生き方はできない、と決意を示すリルラピスをドラクローは支持する。
 伝統、掟を重んじる彼らを、ブロンは嘲笑する。ならば、王位継承法に従い、国王の真印が押された遺言状の効力にリルラピスは背いている、と。ブロンが悪行を語る様子は録音・録画できたが、遺言状が偽物で真印が無理やり幻惑魔術で押されたことを示す物的証拠はなかった。言葉だけでは立証できないと反論するブロンに、ヒデはついに切り札を繰り出した。
 それは、近衛騎士ステンス・ガンデイスンが、仲間に書かせた誓約書である。誓約書には印鑑が押されている。本人にしか押せない、魔術機構入りの印鑑が。さらに誓約書に書かれた『バルテス王毒殺及び遺言状偽造』の主旨。毒殺と遺言状偽造が計画的に行われたことを示す証拠に他ならない。ヒデはステンスの執務室でこれをすでに見つけていた。
 さらに、バルテス国王殺害に使われた毒と効能メモも見つかり、とうとうブロンは陥落。王位はリルラピスに継承される。ブロンは国家反逆罪で投獄された。


 その後の取り調べで、ブロンはリルラピスの仲間のモンドをひそかに引き入れていたことを自白。本来なら訪日中に暗殺に来たグランたちをモンドの手引きで殺害し、帰国後にオウラムを攻めてリルラピスたちを殺害するつもりだったという。
 だがモンドが裏切ったことで計画が狂い、さらにエトフォルテが介入したことですべてがご破算に。モンドが裏切った理由は誰にもわからずじまいだった。
 イリダをはじめとした協力者の取り調べは難航したが、事前にヒデが
 「あなたは特別」
 「損はさせない」
 と言っておいたステンスが、わが身可愛さですべてを白状。その結果、ブロン一味によるさらなる悪行が発覚。そして死亡したビル・センシュードの自宅から、偽造した遺言状の下書きが見つかる。もはや彼らの言い逃れは不可能となった。


 ブロン投獄から一週間後。
 彼らは裁判所で死刑を宣告される。宣告に立ち会ったヒデとドラクローは、死刑囚たちに恨み言を力いっぱいぶつけられてしまう。
 司法の場で向き合った敵の感情に叩きのめされるヒデとドラクロー。裏口で待ち構えていたエイルは、ステンスに殺された後輩の遺族を引き合わせる。遺族はステンスを追い詰めたヒデに感謝の意を伝え、エトフォルテを応援する、と言う。ヒデとドラクローが頭を下げて礼を言うと、エイルは胸を張っていいのに、と苦笑いするのだった。


 第86~87話
 女王となったリルラピスが、仲間とともにエトフォルテを来訪する。
 エトフォルテの修理に必要な金属について、パズートは流星銀(りゅうせいぎん)を提示。その他採掘などの手配も含めクリスティア王国が支援する、と申し出た。
 エトフォルテの戦い方『エトス』とクリスティア王国の『魔術』には共通性があるということで、魔術機構師のエイルと弟のライトがエトフォルテに派遣されることも決定。強制労働から保護した日本人も、当面クリスティア王国で面倒を見ることになった。
 今後について話し合う中、エトフォルテの実情とユメカムの悪行を報じるジューンの取材映像も着実に作られていた。だがアレックスは死んだ巴のことを思い、潔白が証明されなければ、死んだ後でも巴は疑われてしまう、と嘆く。そこにクリスティア王国から入った緊急通信。居合わせた者は通信内容に驚いた。
 デストロに叩き潰されたはずの巴が、生きていたというのだ。


 叩き潰される直前、巴は身に着けていたユメカムのスマートウォッチの力で圧殺を回避していた。だが吹き飛ばされた土砂が高速で体にぶつかり、さらに汚れた川に転落。汚染された川の水を飲んで、重体となっていた。
 クリスティア王国の魔術治療とエトフォルテによる解毒で、なんとか汚染された水を飲んだ状態から回復し、巴は意識を取り戻す。
 だが罪の意識にさいなまれた巴は、リルラピスに自分を死刑にしてほしいと懇願。家族に謝りたい一心で生きようとしたが、世間に顔向けできないから死んで詫びたい、と泣き出してしまう。
 かける言葉に悩むヒデたち。治療に立ち会っていたおかみさんことハウナは、しびれを切らして巴をいつもの調子で叱咤激励。
 しまいには、
 「次死にたいとか生き恥とか言ったら、船の外にぶん投げちゃうからね!」
 と言ってしまう。
 あまりにあまりな一言に、ヒデもドラクローもみんなハウナを責める。意外にも巴は”投げ”に反応し、エトフォルテの投げ技が気になる、と興味を示す。
 問答の果てにハウナは
 「きちんと治療を受けて、エトフォルテのみんなから技を教えてもらいなさい」
 と締めくくる。巴は治療を受けることを決めた。


 その後ヒデたちは、威蔵から助言を受ける。
 かつて神剣組に協力してくれた仲間がいる。超薬を捜査する警察関係者だから、時間がかかってもドーピング検査捏造を調査してくれる、というのだ。
 調査を託す手前、威蔵はエトフォルテとクリスティア王国に神剣組の実情を明かす、と決意する。


 第88~91話
 ヒデ、ドラクロー、リルラピスはジューンとともに取材内容を精査し続け、ついに取材映像が完成した。
 映像をどう公開するか悩んでいるところへ、ジューンをエトフォルテ付近まで運んだ貨物船の船長、ミラーがエトフォルテに通信を入れてくる。カワグチをアメリカに連れて帰りたい、そしてエトフォルテに伝えたいことがある、と言う。
 ヒデたちはミラー船長をエトフォルテに迎え入れる。船長の人柄を信用したところで、船長が重要な情報を二つ教えてくれた。


 一つは、日本政府とヒーロー庁が、エトフォルテのサイバー攻撃から7割がた回復し、エトフォルテの追撃にそう遠くないうちに取り掛かる、というもの。
 もう一つは、この追撃が始まる前の日本政府の動向がわかっているというもの。今から20日後に天下英雄党の高鞠総理はヨーロッパに遊説に出かける。エトフォルテ追撃について、各国の理解を得るためだ。
 ヒデたちは話し合った末、ジューンをアメリカに帰国させ、総理の遊説に合わせて取材映像を公開する作戦を決める。
 ジューンは仲間たちに取材への礼を告げると、
 「Have a beautiful day(ハバァビューティフルデイ)!!」
 決め台詞とともにミラー船長の船で去っていった。


 そして、20日後の朝。
 ジューンの所属するスターライトネットワークと提携している日本のTV局『大江戸TV』が、急遽特別報道番組を流すと報じる。
 アメリカに中継がつながると、そこにいたのはジューン。
 とうとう、エトフォルテとクリスティアの真実を託した取材映像が世に放たれた。
 映像は日本のみならず世界中で波紋を呼び、日本政府とヒーロー庁への疑いのまなざしはさらなる混乱を巻き起こした。


 高鞠総理の不在中にアメリカ宇宙防衛局のアレクサンダー・ピアス本部長にオンライン協議を申し込まれた素薔薇国防大臣は、質問に対し『子供オヤジ』丸出しのあまりにあまりな対応を繰り返し、とうとう泣き出してモニターを破壊、失神。
 事の成り行きに頭を抱える弩塔副総理と甘坂統制長官は、雄駆名誉長官が総理の専用飛行機を強引に引き返させたと聞いて絶句。甘坂統制長官は雄駆名誉長官を責めたが、
 「ユメカムの強制労働を誰も知らなかった以上、我々は何も言えない」
 と反論され、押し切られてしまった。


 直後、ヒーロー庁の専用執務室に戻った雄駆名誉長官は、
 「ブロンとバルテス国王が共倒れになればよかった」
 と信じられない一言を、同行する輪良井広報官に言い放つ。
 輪良井広報官はこれに対し、
 「病気に見せかけた毒殺なんてやらず、兄弟で内乱起こして共倒れになれば、レアメタルであふれるクリスティア王国をいずれ日本の領土にできた」
 とさらに信じられないことを言う。雄駆名誉長官はブロンの悪意をあおり、ユメカムの強制労働や素薔薇大臣の”パー”を黙認していたことも話す。二人の会話は悪人そのものであった。


 この混乱に乗じて、あちこちで動き始める者達。
 巴の生存を家族に伝え、ドーピング検査捏造の調査を始めた超薬捜査担当の刑事 常木白夜(つねき・びゃくや)。
 雄駆名誉長官を記者会見の場で『お馬鹿様』と罵倒しあざ笑う、“週刊誌業界最強の魔女”と噂される記者 荒潮帆稀(あらしお・ほまれ)。
 政権奪回を狙う前与党『偉風満帆党(いふうまんぱんとう)』の党首にしてかつての総理大臣 凪下慈啓(なぎした・じけい)。
 さらにアメリカからは、ヒデにバトルの知識を仕込んだ八十島和彦が帰国しようとしていた。


 第92話
 ヒデはまきな、アル、半次とともに、クリスティア王国の試験農場を訪れる。日本との食文化交流もかねて作られた農場で、毒物など悪事に使われるものが育てられていないか調査するためだ。
 調査の結果、そういったものはない、と確認でき、安堵する一行。半次は、ユメカムが珍しい果物を持ち込んでいたから、毒でなければ食べてみよう、と提案。レモンのような形状を見て柑橘類好きなまきなは喜ぶが、この果物が保管されていた倉庫は先日の戦いで焼け落ち、中身はすべて焼失していた。
 その後も農作物のリストを調べていくと、蕎麦が栽培されていると分かり、ヒデは驚き久々に蕎麦を打ちたくなった。半次によると、クリスティア王国に復興支援で来た農場のリーダー、伊橋(いはし)が蕎麦つゆの材料であるるしょう油やみりんの専門家で、ここで作られたものがあるという。
 さらに王国政府のパズートに話を聞くと、鰹節や鯖節、蕎麦を食べるためのせいろなどもあるという。伊橋やパズートらにきちんと話を通し、必要な物をもらう許しを得ると、ヒデは久方ぶりに蕎麦を打ち天ぷらを揚げる。
 そして仲間と相談し、ドラクローたちのために食事会を開くことを決めた。


 ドラクローたちはヒデたちのおもてなしに感激。しまいには
 「みんな!蕎麦も天ぷらもお代わりしすぎ!」
 と、口論を始めるほど大盛況となった。
 デザートの水ようかんを食べて気を落ち着け、ドラクローはヒデに改めて礼を言う。
 礼を言われたヒデは嬉し泣きし、
 「また蕎麦を打てる日が来ると、思わなくて。『どらさん』で働いていた昔に、戻れたみたいで」
 と言う。ヒデが勤めていた店の屋号は『どらさん』で、ヒデはスレイとともに蕎麦屋の夢を応援してくれたドラクローを、店と同じ名前で呼んでいたのだ。
 嬉しくなったドラクローも涙ぐむが、嬉しいなら笑おう、とヒデが言い、仲間たちはともに笑い合った。


 

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